地元の公園に来た。桜が咲いてるかな、とずっと家に居続けたため感覚がバグった結果、つぼみの桜を見ることになった。
この地元の公園は、ド田舎の公園のクセに都市型公園を名乗っている。図々しいのも甚だしい。
ただ、大学院に入ってから、この公園にはお世話になっている。ストレスがたまりすぎたとき、2時間以上噴水を眺め続けたことは記憶に新しい。噴水の水音が病んだ心に染み渡った。(噴水の停止と放水が30分間隔なのだと知ったのはその時がはじめてだ)
他にも、山城跡(ほぼ山。山頂に何かが祭られているだけ)とか、歴史民俗資料館という来館者がいないがゆえに入館したら学芸員がストーカーして説明し続けてくるところとか、巨大で無骨なコンクリート建造物の、まるで要塞のようなダムとか、面白いところはいろいろある。
田舎に居続けるともはや都会には行けない。人がいないことがむしろ安心できる。
地方都市から来たひきこもりの友達は、この田舎の静けさや、街灯のない夜の暗闇が怖かったらしいが、田舎に住み続けると川のせせらぎの音さえも、窓を閉めておかないとうるさくて眠れないときがある。車や電車の騒音を想像すると、とても都会に行けるような身体ではなくなっている。
それでもなんとか文化的な生活を送りたい! 文化的な生活とは何ぞやという問題もあるが、文明的な、資本主義的なとでも仮定しておこうか。
とりあえず、つぼみだった桜を載せておく
