現在2万5千字ほど。しかしそれでいてもう起承転結の「転」あたりまで来てしまっている。
「起承転結」はそもそも漢詩の調子であるらしいので、近代的な小説が必ずしもそれに従う必要はないと思われるが、やはり型があった方が書きやすい。
日本には序破急という浄瑠璃などから生まれた型があるが、起承転結の転結を一気に書いてしまう僕の傾向からして、序破急の型に近いかもしれない。
となるとますます文章量が足りなくなる。内容は濃いはずなのだが、文章量がなくては難解になりやすいし、そもそも読みごたえがないからエンターテインメントとしての価値も量的に下がり、支払いたくなるお金の額も下がってしまう。
とはいえ、誰か古代ギリシャの偉い人は言ったらしい。時間がなくて文章が長くなりすぎた、もっと時間があれば短く書けたのに、というようなことを。文章は必ずしも長ければいいというものではない。
一部の作家が「何万字をこのペースで書ける!」というようなことを威張っている人がいるが、それは充実した内容のものでなければならない。だらだらと長く書いただけではそれはただの駄文だ。
とはいえ、僕の場合は情景描写や感情描写、間合いの描写などが足りなくて、物語が息苦しいものになってしまっていると思う。もっとゆとりのある作品にしたい。
一応書き上げても、それを下書きにもう一度書き直すのも手だ。だが、春休みが終わってしまう。夜しか書けないし次の日にひびくので、春休みが終わったら書き続けるのは難しくなるだろう。
急いで完成させて、kindleセルフ出版をしてみたい。
表紙絵もかいて、完成作品にして、どれだけ売れるか試してみたい。